散文ブログ『ちりぶみ』
数名による持ち回り創作ブログ。4のつく日(4・14・24)更新。
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華吹雪   (2007/04/14)
あれほど見事に咲き誇っていた桜も、いつの間にかその心臓の形をした花びらで、地面を余すところなく埋め尽くすほどに散ってしまいました。
散っていく花びらたちは、枝から地上までという、短い、本当に短い空の舞台に立ちます。

その数秒の晴れ舞台。
最期の晴れ姿。
終わったら、もう桜としての命は絶たれるわけです。
だから、みんな必死なのです。

(見て)
(私を見て)
(これがもう最期だから)
(ほら、綺麗でしょう。あなたの肩に降りさせて)
(私はいつもこの木の下で読んでいた、彼の本の隙間に入りたいの)
(そうね、私はあの女の子の上がいいわ)

桜の花びらたちは、たとえ一秒でも長く、空中にとどまって自分の姿をアピールしています。

くるくる、くるくる。
はらはら、はらはら。

くるくる、くるくる。
はらはら、はらはら。

もうすぐ、ゴールです。
「桜の花びら」という僅かな生涯のゴール。
青空を背景に、人々の笑い声をBGMに、次々に舞い降りてくるその踊り子たちは、ゆっくりと、ふわりと地面に到着しました。
地上を敷き詰める、桜色のじゅうたん絨毯の一部となった、その小さな踊り子(だったもの)たちを、運動靴が踏みしめて行きます。
また、革靴が掻き分けます。また、ほうきに掃き集められます。
既に桜の花弁として用を為さなくなったものたちに、視線を向ける者は一人もいません。

(あんなに美しく踊ったのに)
(あんなに笑顔を増やしたのに)
(あんなに出会いを作ったのに)

それは、屈辱なのでしょうか。
理不尽な結末なのでしょうか。ただ、還る処へと戻っただけなのでしょうか。


───その答えは、誰も知ろうとはしません。
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