散文ブログ『ちりぶみ』
数名による持ち回り創作ブログ。4のつく日(4・14・24)更新。
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摩天楼(P助)   (2006/03/04)
小さなビルの上。
僕は、その街を眺めている。

彼は、明日を夢見て路上でギターを掻き鳴らす。
彼女は、お気に入りの服を着て闊歩する。

男は、肩をいからせ擦れ違うもの全てを威嚇する。
女は、その店の中では女王と呼ばれる。

少年は、紫煙を燻らす。
少女は、色とりどりの服を思う様買い漁る。

青年は、毎日寸分違わぬ時刻に出社し、毎日寸分違わぬ時刻に退社する。

鳥は、捨てられたご馳走を漁る。

虫は、人目を避けて強かに生き抜く。

木は、何か無機質に見える。

道は、走り行くものたちを支え続ける。

ビルは、ただ静かにそれを眺める。
街は、今日も動いている。

これは、人々の息遣いだ。
それは、長い輪廻の断片だ。


僕は、この街が好きだ。


夜空に高層ビルの光が生える。
この街ではこれが星の代わりだ。

大地には、申し訳程度に小さな草木が植えられている。
それでも、この街には必要な潤いだ。

人々は、多種多様な生活を送っている
だが、この街の元では平等だ。

全てを見下ろすバベルの塔たちが崩れ落ちる時、僕らは何を思うのだろうか。

街はただ静かに僕らを見守っている。
ビルはただ静かにその時を待っている。

喧噪と雑踏が渦巻く、愛すべき街。
僕はまた、大好きなこの街を眺める。

少し温んだ風が、摩天楼を通り抜けていった。



◆2ヶ月のごぶさたでした。P助です。
今回の作品、いかがでしたでしょうか。
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テーマ:短編小説 - ジャンル:小説・文学




この記事に対するコメント

ý
0点
【2006/03/11 16:01】 URL | #-


本当にごめんなさい…
【2006/03/11 17:30】 URL | P助 #tZDc9YLU


街の様子って、少し離れた所から見ると愛しく見える時があります。
自分の身長の高さの目線からじゃたいして何も見えないし、自分のことで精一杯になっちゃうけど、
高い場所から見る街は普段見慣れた街よりはるかに愛しく思えます。
そういう時の感覚を読んでいて、ふと思い出す作品でした☆
【2006/04/16 20:35】 URL | arty #-


コメントありがとうございます。
ま、お分かりかもしれませんが舞台は新宿であります。
多種多様の雑踏行き交うあの街を僕は好ましく思っておりまして、今回の作品と相成ったわけですが…。
いやはや、心苦しい^^;
力量不足で申し訳ない限りです。
いつかまた摩天楼というタイトルでリベンジ致します(無責任なことを…)。
【2006/04/18 20:45】 URL | P助 #tZDc9YLU


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